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9月11日
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「小沢首相は勘弁してください。」の最終回。

人の悪口を言うのは気分が悪いですし、読んで下さる側も不快な気分にさせると思うので書きたくないのですが、そうはいっても

国の総理大臣の可否を決めるわけですから、一国民として望まない人物が首相になるのを指をくわえて見ているわけにもいきません。

 

私は小沢氏の一般的な人間観が気になります。間違っていたら謝りますが、小沢さんからは、「所詮、人は自分の利益のために動く」と

観ている感じがするのです。だから、権威を保つためには、選挙区や応援議員に利益や地位を還元する循環を生みだすことが

肝要だと考えているように思えてならないのです。確かにそれは大筋では間違っていないでしょう。

経済成長で景気の良いときはそれでもいいかもしれません。しかし、これはかつての自民党の派閥のボスがやってきたことで、

それがために公共事業が必要を超えてつくりだされて借財が膨れ上がってきたり、能力のない大臣が生み出されてきた経緯があるはずです。

結果、800兆円という借金がつねに日本の政策の手足を縛り、現在のような本物の危機がきても有効な手を打てなくなっているのでしょう。

それをまた「(危機だから)積極的に財政出動する」とか麻生さんと同じようなことをいって、財政再建を先延ばしにするのでは、

なんのために政権交代したのか、わからないじゃないですか。

 

菅首相は、政権交代したら、「国の金庫をみてみたい」と言っていたそうです。

野党でいる間は、どんなに財政が危機的な状態になっていても、財政の本当の実情は明かされません。

1年前に政権交代し、短い間ながら財務大臣を務めた菅首相は、国の金庫をみて(想像していたとはいえ)驚いたのでしょう。

経済も右肩下がりで国の税収も減る一方で、社会保障費などの歳出は増える一方の現在、

財政再建に目をそむけ、「財政出動を積極的に」とかいう小沢氏は、本当に日本の未来を長い目で見ているのでしょうか。

3年後の衆議院選挙しかみていないのではないでしょうか。

選挙で強いこと、が小沢氏の生命線です。そのためには選挙区へのお金も必要でしょうし、論功行賞も必要でしょう。

しかし経済が縮小していく現状では、お金の使い道を厳しく、適切に用いることが求められています。

そのために膨れ上がった行政組織を引き絞り、官僚の惰性の政策を精査・改善する必要があり、そうした行政改革を進めるための

理念と合理的思考、行動力を持った政治家を主要ポストに起用する必要があり、論功行賞などやってる場合ではないはずです。

事業仕訳で活躍した枝野氏や蓮肪氏が(小沢氏と水と油の関係だからといって)閣僚から外されるのは、あまりにもったいない。

日本の未来を考える人ならば、権力維持のための地位分配や、選挙のためだけの税金のバラマキが横行する、

自民党の再来のような政策を求めてはいないはずです。

 

菅氏は、消費税をあげるとしても、日常生活の必需品には課税がかからないような仕組みを考えていると聞きます。

権力を求めるだけなら、自分に不利になるようなことを選挙前に言ったりしないでしょう。

普天間の問題も、まずは(沖縄には申し訳ないが)財政再建の仕組み作りを軌道にのせてから、と考えていると思います。

 

権力把握のためなら、問題先延ばしで延命処置を優先しそうな小沢首相は勘弁してください。